熊本で道の話をしていると、頻繁に出てくる「旧3号線」、「旧57号線」、「旧浜線」などの旧道。昔から熊本に住んでいる人にとっては当たり前の呼び名ですが、県外出身者からすると全く分からないし、正式名称ではないので案内標識もないので、どこ??となってしまいます。そこで、旧道がどこからどこまでなのか調べてみました!その中で浜線の名前の由来など面白い発見もありましたよ!
旧道名が全くわからない
完全に私事なのですが、友人と話していたり取材で話を聞いていると唐突に旧道の名前が出てくることが多々あります。
主に、「旧3号線」「旧57号線」「旧浜線」の3つなのですが、私が熊本に来たときにはすでに今の道路しかないので、どこ?となってしまいます。
なんとなーくの場所なら分かるのですが、正確な場所って今までちゃんと調べたことが無いので調べてみました!
旧3号線
まずは旧3号線。
ややこしいことに、俗に旧3号線と呼ばれている道路は2カ所あります。
まずは、熊本市北区大窪から裁判所の前を通過して中央区手取本町の熊本城付近に進む道路です。現在は県道303号四方寄熊本線と呼ばれています。
国道3号沿いのニトリ前に通じる道ですね!
1967年に国道3号清水バイパスが完成したことにより、1969年に県道になったそうです。
そして、もう1カ所は川尻町。こちらは現在の国道3号を南高江の交差点から川尻町の市街地に入るルート。
五叉路から県道50号に入りまっすぐ進むと、再び国道3号に合流します。
地元の方に聞いた話では、現在の場所に国道3号が開通するまではこっちが国道3号で、並行するように市電が走っていたそうです。
旧57号線 熊本から菊陽まで延びる
続いて、旧57号線。現在は「熊本県道337号熊本菊陽線」になっています。こちらは中央区薬園町の浄行寺交差点を起点に熊本大学の前を進み、立田や光の森あたりを経由し、菊陽町の原水あたりまで伸びています。途中から並走するようにJR豊肥本線の線路が走っています。
もともと、古くから熊本と大分をつなぐ豊後街道と呼ばれる道だったそうです。
1994年に現在の国道57号菊陽バイパスが開通し、県道として移管されたことで、旧57号線と呼ばれるようになりました。
旧浜線は今も浜線
いわゆる「旧浜線」は南熊本の交差点が起点。南熊本駅の手前を左曲がり南に進んでいくのですが、
この道路の正式名称は「熊本県道104号熊本浜線」。そう、今でも正式名称は浜線なんです。
私達が普段「浜線」と呼んでいる道路は「熊本浜線バイパス」というのが正式名称です。こんがらがってきました。
そもそも、「浜線」ってなんなの?って思いません?
基本的に道路の名前は起点と終点を組み合わせた名前であることが多いんです。
先程の旧3号線であれば「熊本県道303号四方寄熊本線」で、四方寄と熊本をつないでいたり、旧57号であれば「熊本県道337号熊本菊陽線」で、熊本と菊陽をつないでいたりと。
で、この浜線、正式名称は「熊本県道104号熊本浜線」。熊本と…浜??どこ???
実は浜って、山都町(旧矢部町)の中心地である浜町のこと。浜線は熊本市と浜町をつなぐ道ってことなんです。今回調べてみるまで知りませんでした…。
旧浜線は、南熊本の前で浜線バイパスと分岐し、嘉島町に渡る手前、加勢川付近で再度合流して浜町に進みます。
旧浜線は浜線が、浜線は浜線バイパスが正式名称って、ちょっとややこしいですね…。
調べてみると意外と面白い
いわゆる”旧道”は正式名称ではなく、地域の方々が呼んでいる愛称のようなもの。
今では新しい道路ができていますが、どの道路も現役でバリバリ使われています。
調べてみると道路事情なども分かって面白いですよ!
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