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【くまもとの巨木】きくでんスレスレ。坪井「立田口大神宮」のクスノキ

ライター:羽田さえ 羽田さえ
キーワード:

熊本県内各地に存在する、巨木の数々。

深い森の奥深くに、ちょっとした木立の中に、そして時にはぽつんと一本だけ立っている、さまざまな巨木を訪ねます。

今回は読者様からのリクエスト企画(みなさまいつも情報提供ありがとうございます)です。

熊本市中央区坪井、立田口大神宮のクスノキを見てきました。


読者さまの思い出の地、行ってみたい

黒髪にある菅原神社のクスノキについてご紹介した記事を読んでくださった読者さまから、巨木の取材リクエストをいただきました。

以前、私が住んでいた坪井の立田口大神宮にも大楠があります。子供の頃には、この木に登って遊んでいました。何故紹介したいかというと、この木は神社の一番奥にあって、この木の横を熊本電鉄の電車が走って行くからです。昔は枝があたるのではないかと心配していました。

抜粋させていただきましたが、こんなメールです。

これ、絶対素敵なやつ!なつかしい昭和の情景が目に浮かぶようです。行ったことないけど。

というわけで、さっそく行ってまいりました。

立田口大神宮のクスノキ

坪井、浄行寺交差点から少し西に立つ赤い鳥居。立田口大神宮の入口です。

こじんまりした境内、独特の風情があります。そうじも行き届いていてきれい。

手前と奥にクスノキがあります。熊本市の保存樹木。

一番奥にあるのが大楠。巨木シリーズでこれまでご紹介してきた木に比べると、枝ぶりはややひかえめ。

それでもシュッと伸びて、お社に寄り添うように立つ様子は、ご神木、という感じがしてかっこいいです。

境内の3本の木は、熊本市の保存樹木。猿田彦大神の石碑もありました。

古くは南北朝時代より前からこの地にあって、江戸時代半ば頃には立田口大神宮として整備されたのだそうです。

ずっと昔からこの地にあった、由緒ある神社の境内に立つ巨木ということですね。

きくでんの列車待ちしてみた

クスノキをひととおり見たけれど、せっかくなので読者さまからのメールにあった「木の横を熊本電鉄の電車が走って行く」様子を見たい。

ということでしばらく待っていると、遠くから踏切の音が聞こえてきました。

列車が来ました!

本当にぶつかりそうなくらいスレスレ。近いです。

木と線路の近さがすごい。この境内スレスレ感は、歴史ある街ならではという感じです。

新たにこの距離で列車を走らせることって、今ではなかなかないんじゃないでしょうか。

坪井と熊本電鉄の歴史を垣間見られるような、不思議な眺めでした。

まとめ

熊本市中央区坪井、立田口大神宮のクスノキ。

昔も今も変わらず線路沿いに立つ、美しくてノスタルジックな巨木です。

読者の皆さまの思い出の巨木、ありましたらぜひお知らせくださいませ。

*ご紹介する巨木は各自治体で天然記念物や保存樹木に指定されているもののほか、地元の人たちに長く大切にされてきた木ばかりです。無理に登る、枝を折るなどの行為で木をいためることのないよう、お願いいたします。

立田口大神宮

所在地

熊本市中央区坪井4丁目3−41

ライター紹介

羽田さえ

羽田さえ

県外出身、1970年代生まれのライター。専門分野は旅行関係。巨木、仏像、おいしいもの、レトロなもの、じわじわくるB級系などが好きです。うっかり熊本市から北海道に引っ越しましたが引き続きよろしくお願いいたします。

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