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興味本位で南区の大慈禅寺で座禅を体験したら過酷すぎた話

ライター:山田 山田

座禅ってしたことあります?足を組んで座り、微動だにせず、じーっと瞑想し、精神を研ぎ澄まさせる修行法で、雑念を捨て去り集中力アップやストレスの発散などなどの効果があると言われています。巷では仕事や人生が上手くいくように座禅をしている人もいるのだとか。そこで南区野田にある曹洞宗のお寺「大慈禅寺」で、座禅を体験できると聞いて行ってきました。


ある月曜日の午前4時

おはようございます。肥後ジャーナルの山田です。

座禅が出来ると聞いて南区野田にある大慈禅寺に来ています。

時間は午前4時。あたりは真っ暗で、とても濃い霧が出ていました。写真が心霊写真みたいなのはそのせいです。

まさかの午前3時に叩き起こされて取材に来ましたが、夜型の私にとっては普段、寝る時間です。この時点ですごく帰りたい思いにかられましたが、今回の目的は「座禅」。

憂鬱な月曜日の朝一からお寺で座禅を組んで雑念を追い払えば、1週間の始めから仕事に精が出るのではないかと思ったのです。開始時点ですでに憂鬱なのですが、きっと終わった頃には気分爽快間違い無しのはず!!早速座禅してきましょう!!!

立派な座禅堂で座禅を組むこと40分

座禅を組むのは座禅堂。とても広いお寺の中をうねうねと歩き周り、たどり着きました。一人では確実迷子になる広さでした。

歴史ある建物や庭園もとても趣きがあり美しく荘厳なのですが、霧と暗闇に包まれた写真では、一体何を撮ったものなのか理解不能だったので残念ながらご紹介できません。いきなり座禅堂の内部から紹介します。

この畳張りの床で壁に向かって座禅を組みます。

今回、生まれて初めて座禅を体験するので、常連の方にご指導いただきながらスタート。

壁に向き合って、足を組みます。

こんな感じ足を組みます。慣れてないのでちょっとしんどいですが、座蒲(ざふ)という座禅用の座布団みたいなものに座っているので意外と楽。足を組めない人は無理せずあぐらでも良いそうです。これでじっとしていれば良いだけなら「割と簡単なんじゃ?」と思っていました。「はい、これで40分くらいやります」と言われるまでは。

ただひたすら、心を落ち着け、頭の中を空っぽにします。ポイントは呼吸だそうで、4秒吸って、8秒かけてゆっくり吐くと良いそう。

必死に何も考えないようにしようと心掛けましたが、かなり難しい。常日頃雑念と煩悩に満ち満ちた頭の中はなかなか空っぽになりません。

ですが、普段起きている時に「何も考えてない時間」ってあまりないんだなぁと気付かされました。

ただひたすらにじーっとしています。というか、顔とか背中が無性にかゆい。これも何も考えずにいるため、身体の感覚が敏感になっているからに違いありません。

そんなことを考えていると(無心になれていない)、トンっと肩になにか当た…

ズベシッ!!!

はい、雑念でした。集中力切れていました。すみません。

でも叩かれてちょっと嬉しかったです。別にそういう趣味だとかではなく、これぞ座禅感あるじゃないですか。

そして、思ったより痛くないんです。あくまで、集中力切れてるよ、と伝える意味のものだからでしょうか。どのくらいで叩かれてしまうのか判定基準を探ってみようと思いましたが、叩かれたのはこれ1回きりでした。私の集中力の素晴らしさを物語っています。

その後、住職がお経を読み上げると、座禅と同時にみんなで読経が開始。

目の前に置いてあった経本を手にとって見ましたが、さっぱり分かりませんでした。

読経も終わり、静寂の中続いた座禅も終了。余裕かと思っていましたが足がしびれて立てませんでした。周りの方々は普通に歩いていました。なんでやねん。

とりあえず、これでお終い、帰って寝ーーーーよおっ。

まだ終わりじゃない 読経の時間

気付いたら、立派なお堂に通され正座していました。…どうやら終わりでは無いようです。

なんかもうわけが分からず見よう見まね。となりの女性の動きを横目で見ながらひたすら真似します。座禅の後の正座はしんどい。

そして、再びお経の時間。うちの実家も仏教ですが、宗派が違うのでお経も違う。必死に読み上げます。

これも、約40分。

もちろん、足がしびれて生まれたばかりの子鹿みたいになってしまいました。隣の女性に助けてもらい、焼香をして終了です。

やっと終わっ

それで終わりではありませんでした。最後に玄関で読経、焼香で終了です。外はもう明るくなり始めていました。

このあと、ちょっとお茶しながらお話しして終わりました。

参加していた人に話を聞くと、最初はきついそうですが、慣れてくると仕事のストレスが軽減されたりもするそう。育児に疲れたママさんや、就職活動中の学生など参加者もさまざま。どなたもしっかり自分と向き合うために参加しているそうです。

座禅は修行 自分と向き合う大切な時間

初めて体験した座禅は早起きと足のしびれこそしんどいものでしたが、余裕なくあたふたする毎日の中で、とてもリラックスできる時間でした。

座禅は毎週月曜日と火曜日(4日、9日の付く日はお休み)の午前4時半から、それから毎月第3日曜日の10時からもやっているそう。こちらは参加費が1000円かかりますが、美味しいおかゆも振る舞われ、時間帯もちょうどいいので参加者も多いそう。

曹洞宗の九州の総本山として名高い大慈禅寺。国指定重要文化財の梵鐘があったり、住職も98代目と歴史あるお寺です。そんな場所で時間を忘れ、心を無にして自分と向き合うと、ちょっとだけ仕事もプライベートも捗る気がしました。

ライター紹介

山田

山田

肥後ジャーナル編集部の大きい人。前職は地域経済誌記者やマーケティングのディレクター。将来の夢はヒモになること。 特技は誤字脱字。朝起きるのが苦手です。

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