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聞き込みだけで取材旅!「なーんなかばい」と言われた玉東町のドローカルスポットが面白い!

ライター:山田 山田
キーワード:

玉名郡玉東町。みかんやハニーローザが特産で知られる町です。熊本市とも近い立地ですが、ゆっくり立ち寄ったことがない…という人も多いのではないでしょうか。今回は玉東町で、事前リサーチ一切なし、インターネットを使ったり情報誌を見たりもせず、現地での聞き込みのみで魅力的なスポットを探す取材旅に行ってきました!!


早速「なーんなかばい」と言われてしまう

すべり台からこんにちは、肥後ジャーナルの山田です。今日は取材で玉東町に来ています。

普段は事前リサーチしたお店や、直感でビビッときたお店や場所などを取材しているんですけど、自分の好みに偏ってしまうので、最近バリエーションが広がってないと感じ

「事前のリサーチなし、検索なし、SNSもなしで現地での聞き込みのみで魅力的な場所を探して取材しよう」とノープランでやってきました。なのになぜすべり台で遊んでいるのかというと…

町を歩いている人に聞き込みしようと思ったら、歩いている人、まぁいない。たまに人を見つけて声かけても町外からきている人が多く、

やっとみつけた第一村人のおじいちゃんには「玉東にはなーんなかばい」と笑われる始末。これはまずい。

困ったときは市民の味方、役場へ出向けば優しくしてもらえると信じて、玉東町役場へ。

「住民の方になーんなかばいって言われたんですけど、何かないですか」と尋ねると、ここでも大爆笑されました。何かしらあるでしょう。

そして、「公園の遊具が大きくて面白いかもしれません」と教えてもらいました。公園って。

そしてやってきたのがこの「オレンジタウンふれあい公園」。木葉駅の裏側にあります。地元の方からは「オレンジ公園」と呼ばれているそうです。

敷地も駐車場も広いし、休みの日には家族連れで賑わうそうです。遠くから見ても遊具が充実しています。

遊具のてっぺんにはでっかいみかんがいます。「みかぽん」というらしいです。

せっかくなので、遊んでみようと思ったのですが

三十路男子がひとりで遊具で遊んでいる絵面に周囲の目が痛すぎたので、心折れました。

なんか、面白いモノないだろうかと探し回って見つけたものが2つ。

まず、「オレンジ公園でオレンジャー救出」。毎週火曜日になる度にこの「オレンジ公園」で迷子になってる「オレンジャー×10」なる存在を見つけ出し近くの「ゆめ・ステーション・このは」に持っていくと「オレンジャー」のステッカーを貰えるらしいです。

2つめはこの謎のオブジェ3体。近くにいたお散歩中のおばあちゃんに聞いたところ「木葉猿たい」と言われました。これも玉東町にしかいないやつらしいです。

まずはオレンジャーの「ゆめ・ステーション・このは」へ

いい感じで聞き込みもできそうだな!と「オレンジャー」話を聞きに「ゆめ・ステーション・このは」へ。

食事もできるし、物産販売や場所貸しもやっている施設です。

ちょうど「オレンジャー」ステッカーの準備をされていました。ビックリマンシールみたいでなんかジワる。

私は迷子になったオレンジャーを見つけていないのでもらえませんでしたが、みなさんはぜひ探してみてください。昨年末から初めて子どもたちから好評らしいです。

職員さんから「変わった場所なら、あっちに無人販売のスーパーがありますよ」と教えてもらいました。スーパーで無人販売とはなんぞや…と早速行ってみることに。

無人販売のスーパー 「スーパー井上」

こちらが噂の無人スーパー「スーパー井上」です。

どうやら、スーパーの表で無人販売をされているようです。

内側に回るとこんな感じ。本当にスーパーの野菜売り場レベルの品揃えで、その辺の無人販売とは比べ物になりません。

お値段もかなり安い。金額はすべて50円刻みで、10円玉以下の小銭は必要ありません。

お金はこのポストに入れていったらOKだそうです。分からずにうろちょろしていたら、防犯カメラに相当不審な感じで映っていたらしく、お店のおばあちゃんが出てきて教えてくれました。

7年ほど前まではスーパーとして営業していたらしいですが、閉店後お花を店先に並べて販売していたら地域の方からの要望も多く気づけは野菜の販売が中心になったのだとか。

「人件費がかからない分、安く出しているけど、悪い商品も下げるのに時間がかかるから、じっくり見て状態の良い野菜を買っていってくださいね」とのことでした。

そして、お買い物にきていたご婦人から「面白い場所ありますよ」と次のスポットを紹介してもらいました。

夏にはジャバジャバ水が湧き出る「年の神公園」

続いて、訪れたのが、「年ノ神公園」。なんでも水源があり綺麗な水が湧き出ているそうなのですが、冬場は水量が減り、夏場は水量が増えるそう。

「今は枯れているかもしれないけど、夏場はかなりの人が訪れて水遊びをしているんですよ」と。

おおー!水きれい!!!と一人で大はしゃぎしては、触って「冷たっ」とかしていると、この場所を紹介してくれたご婦人もやってきてくれて「水源、そっちじゃないですよ」と教えてくれました。え?違うの?

ご婦人の案内で川の向こうにある水源へ。先程の湧き水はこちらから引いているものなんだとか。

湧き水だけあって、かなり透き通っていてきれい。熊本の名水100選に選ばれているレベル。

夏場には水量もかなり増えるそうで、親子連れで入って遊んでいる人も多いそうですよ!

そして事務所帰ってきて気づいたんですが、ここ以前、肥後ジャーナルでもご紹介してましたね…。かぶってしまい申し訳ないです。

そしてたどり着いた木の葉猿

そして、最後に訪れたのが「木の葉猿」。国道沿いの目立つところに看板があるので、実は前々から気になっていました。

間違いなく「玉東にしかないもの」といえる郷土玩具。

さっそく、窯の方にお邪魔してみました。

まるで土偶のようなお猿さんがこれでもかというくらい並んでいます。

型をつかず、粘土を手作業で形成し、素焼きした玩具だそうで、約1300年の歴史があるそうです。

なんでも祭器を作って余った土を捨てたら猿に化けたたという伝説が由来なのだそう。

「見ざる、聞かざる、言わざる」の三匹猿。悪病、災難除けの木の葉猿だそうです。

1匹多い「四猿」もいました。4匹目はなんだか分かりますか?ヒントは1匹だけメスなんです。

ほかにも色付けしてあるお猿さんや、子孫繁栄の守り神とされる巨大なナニカを持った原始猿などもいました。

熊本にも数多くの伝統工芸がありますが、1300年の歴史ってすごいですよね。確かに玉東町にしかない逸品でした。

「オレンジ公園」にあった巨大な猿の石像もこちらで作られたそうですよ!

探せば探すほど町の魅力がたくさんある!

ということで、今回は「聞き込みだけで魅力的な場所を探す」というコンセプトで、玉東町ノープラン玉東町取材をしてきました!

なーんなかばい」と言われたときにはどうしようかと思いましたが、歩いてまわると普段なかなか気付かない地元の人しか知らないようなドローカルスポットがたくさんありましたよ!

ぜひみなさんも、自分の足で回って地域の魅力を探してみてくださいね!

ライター紹介

山田

山田

肥後ジャーナル編集部の大きい人。前職は地域経済誌記者やマーケティングのディレクター。将来の夢はヒモになること。 特技は誤字脱字。朝起きるのが苦手です。

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