江戸末期から明治にかけて活躍した石工、橋本勘五郎。
代表作としては山都町の通潤橋や美里町の霊台橋などが有名ですが、熊本市内中心部にも彼が手掛けた橋が残されています。
坪井川に架かる明八橋と明十橋。小ぶりながら、重厚感のある美しい橋です。
注目のサクラマチクマモトからも歩ける新町エリアで、そんなふたつの橋を眺めるプチ歴史散歩に行ってきました!
まずは明十橋、車に注意
熊本市電の洗馬橋電停から2分ほど歩くと見えてくるのが、坪井川にかかる明十橋です。
その名のとおり、明治10年に架けられました。築140年以上たった今なお、人も車もバシバシ通る現役の橋です。
立ち止まって川を眺めたり写真を撮ったりする時には、往来に注意してくださいね。
撮影日は11月28日。川べりの木がちょうど紅葉していました。
明十橋の傍らには、橋の雰囲気によく合うレトロな洋館も見えます。
これは旧第一銀行熊本支店、大正8年に建てられた建物です。
近くには明十橋に関する案内表示も建っています。
明八橋(当時は新三丁目橋)と船場橋だけでは交通量をさばききれなくなり、作られたのが明十橋なのだそう。
現在もひっきりなしに車が通っている明十橋、大活躍です。
車の通行が多いので注意しつつ移動。明十橋の全景をおさめるには、隣の新呉服橋の上から眺めるのがおすすめです。
つづいて明八橋へ
新呉服橋から明十橋を眺めたら、反対方向の下流側に目を向けてみましょう。新明呉服橋のひとつ下流にもレトロな橋があります。これが明八橋で、明十橋のふたつ隣にあたります。
こちらも名前のとおり明治8年に作られました。昭和63年にはすぐ隣に新明八橋が架けられ、車の通行はそちらへ移っています。
車が通らないので徒歩や自転車でも安心して渡れるほか、写真を撮るのも楽々です。
橋の傍には階段があり、川岸に降りることもできます。
下から見上げる明八橋は、緑も美しくレトロな雰囲気。足元に柵などはないので、落ちないよう気をつけてくださいね!
まとめ
肥後の名工、橋本勘五郎が手掛けた明八橋と明十橋。
美しい橋を眺めるだけでなく、城下町の歴史も感じられるスポットでした。
以前肥後ジャーナルでご紹介した「ピュアリィ」や「コーヒーギャラリー」もすぐ近くにあります。
散策の後は素敵なお店に立ち寄って、のんびりとランチやコーヒーを楽しむのもおすすめですよ!
明八橋
所在地 | 熊本市中央区新町2丁目14−2 |
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