グーグルマップを指でお散歩していたら、西区島崎に「西の武蔵塚」という場所を見つけました。

なんだなんだ、武蔵塚ということは宮本武蔵のお墓って事なんでしょう、というわけで早速行って参りました。

大きい車では大変です！

道に矢印も出ており、迷う事はないのですが、細い住宅街の道をくねくねと進み、更に細くなる道。来なければよかったと思うくらい結構大変です。向かうならば大きい車は避けた方が良いです。

到着すると、数台は置ける砂利の駐車場があります。

案内板が埋もれております。不安。

山の中に入って行くと、歩ける道ありますが、蚊がすんごい！

見えはしませんでしたが、ぶんぶんぶんと蜂の音がしており、もし地面に巣を作る蜂が居て踏んでしまったら大変なので、夏の時期に行くのはオススメしません。

（取材時9月）

わりと新しい案内板にほっとします。

見えてきました。沢山の墓石があるようです。

寛永17年（1640年）、藩主細川忠利に招かれて熊本に来た宮本武蔵は、5年後の正保2年（1645年）、千葉城跡の屋敷で亡くなった。62歳であった。遺言により、東郊の龍田町弓削に葬られたというのが通説である。

この塚は、城下の西郊にあるところから、西の武蔵塚と呼ばれ、武蔵の高弟寺尾家の墓域である。死の直前の武蔵が寺尾求馬助に「兵法三十五箇条」を、その兄孫之丞に「五輪書」を授けて二天一流の正系を伝えたところから、愛弟子の墓域に葬られたという説も生まれてきたのだろう。武蔵は兵法の達人であるとともに、すぐれた芸術家で、その枯淡たる風韻のある書画彫刻にその人格が偲ばれる。

との説明がありました。

宮本武蔵が籠って「五輪書」を書いた霊巖洞の記事はこちらから↓

霊巌洞で自然音に精神を研ぎ澄まされ光に翻弄されました。 | 肥後ジャーナル – 熊本の今をお届けするメディアサイト

とにかく石碑がたくさん。

宮本武蔵のお墓としては、熊本市弓削にあります武蔵塚公園が有名で、

あちらの綺麗な公園とは真逆な雰囲気の「西の武蔵塚」です。

綺麗な造花がさしてありましたので、忘れられているというわけではなさそうです。日本中でたくさんの伝説の残る宮本武蔵なので、こちらもその一つかと思われます。

マニアな方がネットで調べるとこちらの「西の武蔵塚」もヒットするので、熊本県以外の方でも気になっている方も多いのでは？

でも実際わざわざ行くのはどうなのかな？と思いますよね。という訳でこの記事を是非参考にされてください。

近くには「本妙寺」や↓

【2024年夏】夏だー！祭りだー！本妙寺「頓写会(とんしゃえ)」行ってきた！特別御朱印もあったよー。 | 肥後ジャーナル – 熊本の今をお届けするメディアサイト

を　眺められる天空のお蕎麦屋さん　「廣嶋屋」や↓

【熊本市西区】空に近い場所でお蕎麦を食べる、天空のお蕎麦屋さん「蕎麦処　廣嶋屋」 | 肥後ジャーナル – 熊本の今をお届けするメディアサイト

先ほどもお伝えした　霊巖洞ありますので、組み合わせていくといいかと思います。

謎多き場所すぎる

新し目の案内板に霊樹姫の墓、とありました。

突然のだれ！？

霊樹院（霊樹姫）、本名（こや）豊臣秀頼の娘で長岡伊賀守（三淵好重「幽齋の末弟」）の養女となっていたが後に肥後藩の家老有吉家四代目「有吉英貴」の室となった　延宝元年（一六七三）死亡

と書いてありました。

豊臣秀頼の娘！？

とにかく、どでかい宝塔がたくさんの謎の場所。

「霊樹姫」と調べても情報がほとんどなく…

豊臣秀頼の子供と言えば、8歳で処刑された豊臣国松。それと生き残った娘、天秀尼（てんしゅうに）というのが一般的に知られており、豊臣家は天秀尼が37歳で亡くなり途絶えた事となっております。

はてそれでは、この霊樹姫とはなんなのでしょうか。

熊本の藩士　有吉家の家系図を見ると、確かに有吉英貴の　正室：古屋（こや）（霊樹姫の本名）（父：三渕好重）と書いてあり、説明に記載されていた”「有吉英貴」の室となった”、の部分だけは一致しました。

その人が豊臣秀頼の娘という説はありえるのか…？？

各地に残る伝承の一つとしては興味深く、暗い山の中に謎を残したまま帰路に着きました。

まとめ

謎が謎を呼び頭がぐるぐるとしてきますが、こちらの宝塔の数々は不気味な程どっしりと大きく、何とも言えない雰囲気で山の中に鎮座しております。

宮本武蔵の事を調べていたら、「五輪書」を読んでみたくなり、ぽちっと購入してみました。井上雄彦の漫画「バガボンド」は読んでいましたが、その時よりも俄然興味が湧き、それだけでも行ってみて良かったと思えましたよ。

興味のある方は、どうぞお気を付けて行かれてみてはいかがでしょうか？

※ゴミ箱などはありませんので、来た時よりも美しくを徹底してくださいませ。

西の武蔵塚