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【くまもとの巨木】大津町役場を見守り続ける巨木!新庁舎そばの大楠

ライター:羽田さえ 羽田さえ
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熊本県内各地に存在する、巨木の数々。
深い森の奥深くに、ちょっとした木立の中に、そして時にはぽつんと一本だけ立っている、さまざまな巨木を訪ねます。

今回は大津町、大津町役場前にあるクスノキを見てきました。


大津町の巨木

大津町は、ステキな巨木の宝庫。

以前の記事でご紹介した「天神森の椋」もかっこいいし、

国指定重要文化財の「江藤家住宅」にも、見事なクスノキがあります。

そんな大津町で今回見てきたのは、以前から気になっていた「町役場の隣に立つクスノキ」です。

熊本県内には無数の巨木がありますが、クスノキ率はかなり高め。「熊本県の木」がクスノキなので当然と言えば当然なのかもしれないけれど、イチョウやスギ、ケヤキ、アコウなどよりもはるかに多く見かけます。

そのためか大きなクスノキは名前もないままに、何気なくボンッと立っていることも多いのです。

大津町役場新庁舎の西側(オークスプラザの裏側)に立つ大楠も、そんな木のひとつ。

詳しい樹齢や歴史も明らかになっておらず名も無い巨木ですが、枝ぶりが美しいクスノキです。いい雰囲気。

大津町役場新庁舎、完成してます

2016年4月の熊本地震の後、長らく仮庁舎で業務を行なっていた大津町役場。(写真は2021年3月の建設現場です)

ピカピカの新庁舎が完成し、2021年7月から稼働しています。

大楠は、新庁舎の西側に寄り添うように立っています。

がっしりとした幹。

これだけの巨木は維持管理だけでも大変だし、新庁舎の建設工事をする上でジャマになることもあったかもしれません。大津町役場のウェブサイトにも、工事中の樹木保存についての記載があります。

クスノキは常緑樹とはいえ古い葉っぱは落ちるし、これだけの巨木ならば落ち葉の量も相当なものになるはずです。伸び過ぎた枝を定期的にはらうなどの手入れも必要かも。

それでも切り倒されることなく保存されているのはすごいです。

大きさについてはデータが見つからず、すみません。人との対比では、このくらいのサイズ感です。

大津町のシンボルツリー

クスノキの向こうを、豊肥線の赤い列車がコトコトと通ります。かわいい。

枝先が切られている箇所があり、以前よりちょっと小さくなったかな?という気もしますが、美しい枝ぶりは健在。

今の季節は、強い西日から町役場を守ってくれているようにも見えます。

熊本地震を乗り越え、大津町役場とともに歩む巨木。町のシンボルと言われるのも納得の木です。

これからもこの土地の記憶を継承しながら、町の歴史を刻んでいくのかな。

静かで力強い、美しいクスノキでした。

*ご紹介する巨木は各自治体で天然記念物や文化財に指定されているもののほか、地元の人たちに長く大切にされてきた木ばかりです。無理に登る、枝を折るなどの行為で木をいためることのないよう、お願いいたします。

大津町役場

所在地

菊池郡大津町大津1233

ライター紹介

羽田さえ

羽田さえ

県外出身、1970年代生まれのライター。専門分野は旅行関係。巨木、仏像、おいしいもの、レトロなもの、じわじわくるB級系などが好きです。うっかり熊本市から北海道に引っ越しましたが引き続きよろしくお願いいたします。

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