水俣のいいとこを探して、勝手にシリーズ化したものも、今回で第５弾。今まで

第１弾は水光社

第２弾は中屋醸造

第３弾は亀万（湯の児）

第4弾はかしわぎ（湯の鶴）

ときて。第５弾は水俣市街にある「喫茶工房レウリーレ」、「和風スナック古都」、「滝下昭和堂」をご紹介します。他じゃ取り上げない、水俣のマニアックゾーンです。

今回の宿泊先は「スーパーホテル」

高速道路が水俣まで走り、新幹線が新水俣駅で止まる。アクセスが超便利になった水俣。グッと近くなりましたね！熊本市内からだと車で90分もあれば着きます。

今回お泊まりするお宿は、こちら

スーパーホテル水俣！（このシリーズ初の鉄筋コンクリート宿です）

早速チェックインします。

えーーーーとぉ…今までの宿とは勝手が違いすぎて戸惑う伊藤。

受付の方に「パネルにお客様のお名前やご住所をお書きください」と促され

画面にペンを滑らせます。チェックインしたら、このシリーズでは定番となりました

みなまた観光応援券

3,000円分いただきました！

これを使って、水俣の美味しいものを食いまくります。

ロビーで部屋着と枕を選べます。枕の種類が豊富。ホテルでの眠りって大事ですもんね、枕が変わると眠れない人多い。

お心遣いに感謝です！

「喫茶工房レウリーレ」で童心に帰る

最初の目的地は、喫茶…工房…工房？？なんだろう工房って。「レウリーレ」というレストランです。

その道すがら、日本中どこ探してもココにしかないマンホール蓋を発見！

江口寿史先生の絵が描かれた、マンホール蓋。江口寿史って誰？？という方も多いかと思いますが、水俣出身の漫画家さんで、名作漫画「ストップ！！ひばりくん！」の生みの親です。水俣のPRポスターも江口先生の絵です（といってもポカーンの方はこちらへ）。江口先生ファンの伊藤は、ここで座って酒飲んで夜を明かしたいところではあるが、寒いのでお店へ向かいました。

レウリーレ到着。早速（寒いので）中へ

木で作られた、清潔感あふれる店内

店内は特に変わったところが…あった！！

ガンプラ（ガンダムのプラモデル）

店長ご自身の作品もあれば、地元の方が作って展示しているものまで。プラモデルの販売もされてます。そして工房たる所以がこちら

お店の2階には、ミニ四駆のサーキットと、プラモデル制作ブースがあるんです！

ダッシュ四駆郎世代の伊藤は、童心に帰り遊びまくる。それにしても今のミニ四駆は

豪速！！

掴めないし、手を置いて止めたら痛い。ここまで書いてアレですが、ここはレストランです。

気を取り直し1階へ。

思い切り遊んで腹ペコです。まずはコレ頼みますよね

ビーーーールゥゥゥ

うま！

ここから、伊藤の暴走が始まる

チャンポナーラ！？謎飯発見！

てかそんなに食うのか…

最初に来たのが、「岳（３倍盛りナポリタン）」

ズッシリとした重量感が、食欲を煽りまくる。

続いて

pizza!!!!!

厚めの生地に、たっぷりチーズに具沢山、２人でシェア余裕です。

最後は気になるあのメニュー「チャンポナーラ」

カルボナーラにチャンポンの具材を織り交ぜ、野菜のエキスがたっぷり含まれた、旨味凝縮チャンポナーラ！初対面で一目惚れの逸品！

ではでは、いただきまーーーす！

すごい勢いで食う、食う、食う。独身・アラフィフのぼっち飯全開です。

チャンポナーラは麺を食した後に、ご飯を入れリゾット風にアレンジ！

どんだけでも食えてしまう！！と思っていたら

後ろから店長の撰田（せんだ）さんが

「あのー」

「レウリーレ自慢のパンケーキ食べます？でも、もう入らないでしょ？」

てな訳で。

ふわふわパンケーキ！３枚も。ああああ動画撮っときゃよかった、感動のふわふわ感は、筆舌に尽くし難い…。

　　　　無茶な注文ほど喜びそうな撰田（せんだ）店長。

撰田店長は、辻調理師専門学校に入学し、様々な料理の勉強を積み渡仏、同校のフランス校でさらなる修行を積んだそうです。フランス仕込みの腕前を持って、東京で研鑽を積み地元水俣に帰郷。フランチャイズの弁当店経営ののち、己が城となる「レウリーレ」を開店したそうです。

とにかく研究熱心で、メニューはコロコロ変わっていくので、お客さんは毎日来ても飽きない！その熱心さは、子供の頃から愛してやまないプラモデルやミニ四駆にも波及しているようです。

「創作に没頭できるし、共通項が多い」と語ってました。

みなまた観光応援券１０００円分を使いお会計。

お腹いっぱいだし、大人も熱くなれるエンターテイメント喫茶店「レウリーレ」堪能いたしました。

レウリーレfacebook

野球少年と出会えた「和風スナック古都」

何かと嫌な噂だけが飛び交う飲み屋街ですが、ちゃんと自治体が決める感染防止対策を施しているお店はたくさんあるんです。

そのうちの一件、「和風スナック古都」に行きました。オープン当時から古都だったというスナック、入口からして和風です。古都です。

どんなお店なんだろう…期待と不安。

がらがらがらぁ

「いらっしゃいませ」と迎えてくれたのは、ダンディーなマスター盛下さん。消毒を済ませて、ドリンクを注文します。

スナックって水割りや焼酎なイメージですが、ここはカクテルの種類が豊富。

マティーニがマテーニになってるとこあたりが、カワイイ。そして安い。

シェーカーを振り続けて四半世紀以上、以前は料理人をされていたそうで、辻調理師専門学校出身…あれ、さっき行ったレウリーレの店長といっしょだ！まさかの辻調でワンペア。

「平日は私一人でやってます、色気がなくてごめんねぇ」とマスター。話を聞き進めると、マスターは

三度の飯より野球が好き

料理人は野球したさに辞めたそうです。

「夜の仕事は夕方まで時間があるから、子供達に野球教えられるんだよね」今は水俣の小学校で野球部監督をされていて、名だたる県大会で何度も優勝している名監督。

「伊藤さん１曲いかがですか？」

マイクはちゃんと

こまめに消毒しております。

ぼっちスナックで歌う曲は

これしかない。

歌い出したらマスター消えた…

古都の夜は静かに更けていくのでありました…

おやすみロージー（山下達郎）。

あ、ちゃんとお会計では、みなまた観光応援券1000円分を使いました。

コロナ対策ブレックファースト

ざいます。

朝ごはんのお時間です。スーパーホテルの1階ロビーが朝食スペースになります。1階まで降りるエレベーターには張り紙が。

安心安全に朝食を取るための注意書き。大事なこと。

朝日に照らされていただく朝食は格別です。

もちろんこだわりの

県産品が並びます。

食事を選んで机に向かうと

机には消毒済みのパネルが置いてあります、安心。

朝日・伊藤・ししゃも。

食べ終えたら、先ほどのパネルをウラッ返します

これは安心です。

部屋に戻ろうとした時に、なんとまぁ嬉しいサービスが

ご自由にお持ちください弁当！

人気のサービスで、残り1個…迷った末に伊藤は遠慮いたしました。

だってこの後、モーニングスイーツが待っているから。

昭和2年創業！手作りケーキの店「滝下昭和堂菓舗」

水俣はスイーツフェスタが行われるほどの、スイーツパラダイスです。

有名どころでは、「美貴もなか」・「蜂楽饅頭」・「三太郎餅」などですが、マニアックツアーの今回は、水俣でも有数の歴史を誇る

「滝下昭和堂菓舗」

なんと創業したのが昭和2年。93年前ですよ奥様。

朝6時からおかし作りをやってるそうです。もう何十年も。

このお店の２枚看板は

コーヒーロールと

オムレット。このオムレットには生クリームとフルーツがギッシリ！

迷わずオムレット選びました。

買ってそのままガブリ。ご主人の心配そうな表情が印象的。

ふわふわの生地を噛むと、これでもかとクリームが溢れ、中に入ってたパイナップルの酸味がクリームの甘さを援護射撃してきます。

「同じスイーツを何十年も作っていても、繰り返しに妥協せず、お客様の笑顔を想像して作っています」というご主人の言葉は、オムレットの食感と味が大いに語っていました。

伊藤の笑顔に安心したのか、ご主人も笑みがこぼれます。

スイーツ職人とお客さんの会話って、美味いという言葉ではなく、食べて自然とこぼれる笑顔で交わせるんだという証拠写真です。

本当に幸せな気持ちになります。

今水俣では、スタンプラリーを開催中。スタンプを集めると、江口寿史先生のイラスト入りグッズが当たるそうです。

詳しくはこちら

まとめ

童心に帰してくれた上に、腹も満たしてくれた「喫茶工房レウリーレ」

野球愛に満ちたダンディーマスター「和風スナック古都」

歴史を背負い、伝統の味を支える「滝下昭和堂」

心遣いに満ちたホテル「スーパーホテル」

今回の水俣市探訪で１番感じたのは、地元の方の水俣愛でした。地元が好きだからこそ、来てくれた方に

水俣を好きになってほしい

↓

最高のおもてなしをしたい

↓

そのおもてなしに惚れる

という図式が出来上がる。

水俣市街にあるイルミネーション（1月3日まで）を見ながら、ハッと気づいたことがあった。

「みんなが、また来たくなる」

略して

「みなまた」なんだ！