熊本県内様々な神社がありますが、その中でも珍しいと言われているのが味噌にご利益があるとされている「味噌天神」。もう有名な神社ですが、実は他にも「糠味噌(ぬかみそ)天神」と呼ばれている神様がいるのはご存知でしょうか?熊本YMCA学院近く、中央区島崎にある「段山八幡宮」の境内に祀られている神様で、なんでもぬか漬けに使われていた石がご神体だとかで、とても気になったので参拝してきました!
糠味噌天神って知ってます?
熊本に味噌の神様がいますよね。
そう、味噌天神です。
大江本町の電車通り沿いにあり、日本でも珍しい味噌にご利益があるとされる神社です。
ですが、あまり知られていませんが熊本にはもう1柱、味噌の神様が祀られているんです。
それがこちらの祠に祀られた「糠味噌天神」。味噌と言っても糠味噌ですが、立派な味噌の神様。
この「糠味噌天神」が祀られた祠があるのは、中央区島崎の段山八幡宮です。熊本YMCA学院の近くからJRの高架下を入ったところにあります。Googleマップのナビで行くと裏のアパートに通され、一方通行だらけの道をさまようことになるので要注意。YMCA手前の高架をくぐって、左折して一方通行の道に入るとすぐ右側に看板があります。
段山八幡宮はもともと名前の通り段山町にあったそうですが、西南の役で消失しこの場所に移った藤崎八幡宮の末社だそう。
糠味噌天神は、境内を拝殿左奥に進んだ先にあります。ちょっと見えづらいですけど、奥まで行くとすぐに分かりますよ!
そもそも糠味噌の神様ってなんだ
ひっそりと鎮座する糠味噌天神。調べてみても情報はほとんどありません。
祠の背面には文字が刻まれていますが、
頭に「糠味噌天神」と確かに書かれていることは分かるものの、
「奉再建立…(人名のようなもの)」と「天保???年十二月」くらいしか読み取れません。
花立には「三百年記念」と書かれているので、少なくとも300年以上前には存在していたことがわかります。この花立も相当古いですけど。
裏には「昭和二十八年十月吉日」の文字。昭和28年は1953年なので、68年前。そこで300年記念ということは368年の歴史があるということでしょう。
ここで分かったのはここまで。近所の方に話を聞くと毎年3月25日に神事を行っていて、藤崎八幡宮から神職の方が訪れるとのこと。
藤崎八幡宮で話を聞いたところ「諸説あるが、祀ってある石が元々ぬか漬けに使われていた漬物石だったそう。それを枕にして寝ていた男が神様からお告げを受けたことから信仰されはじめた」とのことでした。
大江本町の味噌天神とはなんの関係もないようでした。不思議。
ひっそり隠れた「糠味噌天神」
中央区島崎に鎮座している「糠味噌天神」。
あまり知られていない地域の神社。ひっそりと信仰されている地域の神社です。
「味噌天神」も有名で、歴史ある素敵な神社ですが、熊本の誇る味噌の神様として「糠味噌天神」もぜひ訪れてみて下さいね!
糠味噌天神(段山八幡宮)
住所 | 〒860-0073 熊本県熊本市中央区島崎1丁目11−7 |
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