熊本のお正月といえば、お屠蘇に使う「赤酒」。でも、お屠蘇にちょいと飲むだけだと余っちゃいません?料理に使う方も多いですが、他に美味しい飲み方とか使い方ってないのかなーと現在、熊本で赤酒を製造している2蔵のうちひとつ、千代の園に赤酒について聞いてきました。
山鹿市の千代の園へ
正月にあまった赤酒をどう使うべきか、この熊本県民であれば他人事とは言えない課題を解決するために、製造元である千代の園酒造にやってきました。
お話してくださったのは、千代の園の本田裕理さん。
こんにちは、肥後ジャーナルの山田です。お正月にあまりがちな赤酒の活用方法について聞きに来ました!
早速ですが、赤酒って必ずしもお屠蘇だけが用途ではないんですよ!まずは寒いので中へどうぞ!
千代の園で作っている基本的な赤酒はこちらです。左から、「極上赤酒」「肥後特産赤酒」「料理用赤酒」です。よく目にするのは真ん中の肥後特産赤酒ではないでしょうか?
はい、多分違うものなんでしょうけど、違いが全くわかりません。料理用はそのままだと想いますけど、極上と肥後特産の違いって?
肥後特産赤酒は、昔ながらの製法で作っている赤酒で、極上赤酒は山鹿流といって、もち米を加えることですっきりした飲み口になっています。ストレートやロックでも飲みやすいのが特徴ですね。お料理用はみりん代わりにお使いいただけます!
えっ、ロックとかでいっちゃっても良いんですか?
はい!熊本では伝統としてお正月のお屠蘇として飲まれることが多いですが、年間を通して販売していますし、そのまま飲んでも美味しいんですよ!
ココアシガレットに合うお酒
最近では、ココアシガレットとコラボして「ココアシガレットに合うお酒」としても販売させてもらっています。
あー!これ飲んだことあります!これも赤酒なんですか?
そうですね!極上赤酒がココアシガレットと合うからコラボできないかと提案を受けて、私達も初めて挑戦してみたのですが、本当に合ってびっくりしたんですよ。
他にはどんな飲み方がありますか?
濃厚な甘みが特徴なので、ロックや冷やしてストレートなども美味しいですよ!個人的にはドライのジンジャエールで割って飲むのが好きです。
カクテルにしても良さそう!ホットミルクとかに垂らすと美味しそうですね。
ホットミルクは試したことないですが、甘味が強いので乳製品との相性はいいかもしれません!バニラアイスに垂らしても美味しいと思います!
赤酒の文化を残していくために
赤酒って、なにもお屠蘇だけじゃなくて良いんですね。それこそココアシガレットでも。
そうですね、実は私も最初は屠蘇散の入った赤酒しか知らなかったんです。でもそのまま飲むと美味しくて、この味をもっと楽しんでもらいたいなって思っています。
ココアシガレットのやつ、そのまま飲んだんですけどアルコール度数が12度あるのに、めちゃくちゃ飲みやすいんですよね。
だから飲みすぎてしまうのが欠点かもしれません。
甘口で飲みやすくて、度数が高いので、女の子酔わせるにはぴったりですね!
悪い男ですね。
でも、真面目な話、赤酒にも種類があって、しかもココアシガレットとかとコラボしてるのは面白いなぁ~と思いました。
現在、赤酒を製造しているのは、瑞鷹さんとうちの2蔵だけなので、熊本の伝統としてしっかり守っていかなければと感じています。
使命感ですね。
そのためには、お正月以外にも飲んで良いんだよって、もっと伝えていかなければいけません。
たしかに!実際、そのまま飲んでも美味しいのにお屠蘇の先入観強いですもんね。居酒屋で「赤酒ロックで!」とか頼めると嬉しいです。
そんな風に言ってもらえると嬉しいですね!なので、お正月に余ったら、冷やしてロックで飲んでみたり、ジンジャエールやお好きな飲みものと割ってみたり、お料理に使ってみたりしてください!
赤酒はそのまま飲んでもいける!
ということで、余った赤酒はそのまま飲んでも行けるそうです。
ちなみに、ココアシガレットとの相性も最高でした。室内禁煙でもココアシガレットなら問題なしと、一石二鳥ですね!
個人的には屠蘇散入れずにそのまま飲んだ方が好きです。気づけばぐびぐび1本いけちゃいますよ!
ぜひ、お正月だけではなく熊本の伝統である赤酒をお楽しみください!!
記事シェア