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【くまもとの巨木】熊本駅近く「北岡神社の夫婦楠」は縁結びのクスノキ

ライター:羽田さえ 羽田さえ
キーワード:

熊本県内各地に存在する、巨木の数々。
深い森の奥深くに、ちょっとした木立の中に、そして時にはぽつんと一本だけ立っている、さまざまな巨木を訪ねます。

今回は熊本駅近く、北岡神社。ご神木である夫婦楠を見てきました。


北岡神社って?

JR熊本駅近く、花岡山(はなおかやま)の麓に位置する北岡神社。道路から大きなクスノキが全開で見えています。かっこいい。

北岡神社は承平4(934)年に二本木で創建され、花岡山の山上に移ったのちに正保4年(1647年)、現在の場所へ遷座しました。

高台にあって熊本城までの見晴らしが良いことから、明治10(1877)年の西南戦争では薩軍の本営が置かれたと言われています。

隣り合う2本のクスノキ

さて、鳥居の両側に立っているのが、「北岡神社の夫婦楠」です。

どちらもこの地に自生していたクスノキの巨木で、樹齢は1000年ほど。

道路から向かって左の雄株(写真右手)が高さ21メートル、右の雌株(写真左手)は高さ25メートルの高さがあります。

幹周りはどちらも10メートルを超えていて、迫力も充分です。

清正公の治水工事や西南戦争、最近では様変わりした熊本駅界隈まで、いろいろなものを見てきた巨木なのでしょう。

縁結びのパワースポットで「良縁まいり」

鳥居の脇に「良縁まいり」と書かれた看板を発見。

説明書きのとおりにクスノキを回ってお参りすると、厄除開運・夫婦円満・縁結びなどの御利益があるのだそう。

8の字を描くように、2本の巨木の周りを回ります。

男性と女性で回る順序が違うのでご注意ください。私も全力で良縁まいりをしてきました。ステキなご縁がありますように。

ちなみに雌株を回る途中でめちゃくちゃかわいい猫に会いました。開始早々に出会い運が爆上がりした感。

雌株と雄株の間には、しめなわが巻かれています。

本殿近くの「宝授の大楠」もかっこいい

巨木を見た後は楼門をくぐって本殿へお参りします。

花手水がきれいだな、と思っていたら、さっきの猫が全力で水を飲んでいました。かわいい。

境内には夫婦楠のほかにもたくさんの巨木が立っています。そのひとつ、本殿の近くにある大きなクスノキが「宝授の大楠」。

参詣する人たちがそれぞれの願いを込めて幹をなでてきたのだそう。

どこかやさしい雰囲気で、こちらもとても素敵な木です。境内を歩き回ってみると、あなたの推し巨木が見つかるかも。

美しい巨木に囲まれた本殿。すがすがしい気持ちでお参りしてきました。

まとめ

北岡神社の夫婦楠は、鳥居の先に並んで立つ2本のクスノキ。

静かで力強くて、風格のあるご神木です。4月半ば、鮮やかで美しい緑も印象的な巨木でした。

*ご紹介する巨木は各自治体で天然記念物や保存樹木に指定されているもののほか、関係者や地元の人たちに長く大切にされてきた木ばかりです。無理に登る、枝を折るなどの行為で木をいためることのないよう、お願いいたします。

北岡神社

所在地

熊本市西区春日1丁目8−16

ウェブサイト

https://www.kitaoka-jinja.or.jp/

ライター紹介

羽田さえ

羽田さえ

県外出身、1970年代生まれのライター。専門分野は旅行関係。巨木、仏像、おいしいもの、レトロなもの、じわじわくるB級系などが好きです。うっかり熊本市から北海道に引っ越しましたが引き続きよろしくお願いいたします。

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